てんかん症例検討会が開催されました
12月16日にすずかけクリニックに於いて、てんかん症例検討会が開催されました。
患者様のプライバシーを考慮し、個人情報に関する内容は若干変更してあります。
症例1:頭の中で音がした後に手足のけいれんが現れる方の症例です。症状はてんかんではなく頭内爆発音症候群と考えられ、今後の治療について検討されました。
症例2:起床時に筋肉痛、口内炎などができており、睡眠中の発作が疑われる方の症例です。覚醒時にも何回か強直を伴う発作が出現していますが、病歴の中にはてんかん発作として説明が難しい発作もあり、今後は睡眠中の発作と思われる症状に注目して経過を観察することになりました。
症例3:幼少期よりてんかん発作があり、5年程前からPNESを疑われる発作が出現している方の症例です。病歴からてんかんである事は間違いがないが分類は不明、今後は幼少期の脳波所見の確認、発作動画を家族に撮影してもらう、などの方法で検討していくこととなりました。
症例4:過去の症例検討会で後頭葉てんかんと診断された方の症例です。前兆のみが継続しており、今後はNaチャンネルブロッカーの処方により前兆の消失を確認していくことになりました。
次回のてんかん症例検討会は、令和3年1月13日にすずかけクリニックにて開催予定です。