第16回全国てんかんリハビリテーション研究会が開催されました。
6月26日に第16回全国てんかんリハビリテーション研究会が開催されました。
一般演題
一般演題では、4題の講演がありました。
- 「てんかん患者の訪問看護で見えてきた服薬に関する問題点」
原 ますみ氏(医療法人福智会 訪問看護ステーションHOPE) - 「てんかんと知的障害を合併し衝動性の制御に難渋した一例」
上西 優介氏(和歌山県立医科大学神経精神医学教室) - 「単科精神病院でのてんかん外来~精神科に期待されるてんかん診療とは?~」
中岡 健太郎氏(愛知精神医療センター精神科) - 「異障害コミュニケーションを考える」
福智 寿彦氏(医療法人福智会 すずかけクリニック)
特別講演
特別講演は、前澤聡先生によって普段見ることのできない硬膜下電極や深部電極の説明や実際の手術の様子なども紹介していただきました。
・「てんかん外科の最近の話題 SEEGと覚醒下手術」
前澤聡先生(名古屋大学脳とこころの研究センター特任教授)
日本では名古屋大学にしかない定位手術ロボットを利用した頭蓋内脳波記録は、開頭を必要としないため、患者さんへの負担も少なく、かつ安全性も高いそうです。
これから手術を検討する患者さんに対して、私達も知識をアップデートして正しい情報を伝えていく必要性を強く感じました。
パネルディスカッション
「当事者の夢を実現するリハビリテーション」のパネルディスカッションでは、当法人のデイケアや作業所などを利用されている当事者の方発表がありました。
発作や精神症状の悪化に加えて、子育ての問題や家族との死別など大変な難局を乗り越えて、一歩ずつリハビリテーションを進めてきた彼女の「昔は自分が嫌いだったけど、今の自分は好き」という言葉はとても感動的で心に響きました。